M tosa Kの書斎

各種広報や、男性同性愛者向けマインドコントロール小説の執筆について真面目に語ります。

MCの定義/分類について01 (催眠/洗脳)

 こんにちは。mtosakです。

 今回は何を書こうかな、とぼんやりと考えていましたが、まずはマインドコントロールそのものについて、少し語ろうかなと思います。

 語りつつ、このブログ内で使用するマインドコントロールにまつわる言葉の定義をしていこうかと思います。人によって、言葉の定義はそれぞれで、まず何を語るにも言葉をあらかじめ定義しておかないことは、きっと言いたいことが伝わりにくいだろうな~と思うので、あくまで僕の中でどんな風に言葉を捉えているのかを少し話していこうと思います。

催眠/洗脳という言葉について

 ご存知の通り、僕はマインドコントロールがとても好きです。
 人の心を操ったり、価値観を狂わせて異常な行動を取らせることに興奮するフェティズムを持っています。だからそれをモチーフにした小説を書いているわけです。

 よくPixivに作品をアップロードするときに、タグに「催眠」「洗脳」と付けたりします。これって僕はあまり区別して使ってなくて、この作品は「マインドコントロールもの」ですよ、というような意味合いでセットで使うことが多いです。

 この二つの言葉は、汎用的に使われているように感じるので、厳密に定義するのはとても難しいです。難しいのですが、今回はあえて、これらの言葉の意味を軽く掘り下げてみようと思います。

単体で使う場合の定義

 まず、「催眠」「洗脳」という言葉を、単体で使った場合の定義。

 「催眠」とは、催眠術や催眠(トランス)状態から派生するマインドコントロールを示す意味で、基本的には具体的なMCの『手段』や『状態』を指す言葉だと思っています。

 一方、「洗脳」は英訳するとブレインウォッシュ。脳みそを一度洗い流して、新しい価値観や人格を植えつけるような、より根本的で、不可逆的な、MCの『手段』や『結果』を指している、というように捉えています。

 感覚的に意味の広さを表すと、MC>洗脳>催眠かなと思います。

 つまり一番、意味が狭い(具体的)なのは「催眠」で、次に「洗脳」。そしてその二つの言葉を包含する言葉が、MC(マインドコントロール)。例えば、やろうと思えば、「催眠」を使って「洗脳」することができる。そう考えれば、一番、言葉として具体的に感じるのは「催眠」かな、と捉えているわけです。

 また、「催眠」という言葉には、催眠術を使ったマインドコントロールという意味のほかに、「催眠(トランス)状態」の意味を兼ねていることを忘れてはいけないです。「催眠」について前述している個所でも『手段』や『状態』と書いてますが、ほら、よく催眠状態とか言うでしょ。
 例えば、「トランス状態」に対象を引き込む超能力を使えば、催眠術という手段に依存しなくても、催眠は成り立つので、催眠という言葉はもっと意味を広く捉えることができます。
 他にも、捉え方によっては、「催眠(状態)」→「洗脳(結果)」という、マインドコントロールの段階や深度という風に捉えることもできるのではないかと思います。

 ……書いているうちに僕にも、言葉の意味がうねうねしてきて、玉虫色に見えてくるくらい曖昧に感じてきました(^_^:)
 ここまでが「催眠」と「洗脳」という言葉を、単体で使う場合の定義です。

セットで使う場合の定義

 次に、「催眠/洗脳」のようにセットで使う場合の話になりますが、僕はこの場合、「MC」≒「催眠/洗脳」と定義しています。つまり、単体で使うときよりも、より広い意味の言葉に変わって、MC(マインドコントロール)そのものを指す言葉に近くなる、ということです。

 ずばり、僕がPixivで「催眠」「洗脳」をセットでタグ付けする理由はここにあって、この作品は「マインドコントロールもの」です、ということを示すために、そうしているわけです。

 では、なぜ「MC」とタグ付けせずに「催眠」「洗脳」とタグ付けするのか。その理由はすごく単純なんですが「MC」という言葉が、タグとして浸透していないからです。

 なぜ「MC」という広義の言葉が、浸透していないのか。その理由は、日本のMC作品の歴史上の流れが一因になっていると分析しています。

 日本だけでなく海外でも同じかもしれませんが、(少なくとも僕が認識している中では)「MCもの」の元祖として生まれた作品は「催眠術を使った作品」であり、「催眠もの」です。つまり「催眠もの」というジャンルが一番最初に確立された。
 特にホモMCが発展していったメインの掲示板である「催眠術の部屋」。この掲示板の名前からも「MCもの」≒「催眠もの」と捉える人が多いことが推測できます。

 また、「催眠もの」というMCジャンルが確立されると同時に、別系統として、主に「ヒーローもの」というジャンルから、ヒーローを「洗脳」して堕とす、といった「洗脳もの」というジャンルが派生していき、こちらからも「MCもの」の系統が生まれました。よくヒーロー番組でも、「洗脳装置」なんていうものが登場することも多かったですしね。
 そして次第に「洗脳もの」は、必ずしもヒーローを必要としなくなり、時間が経つにつれて単体でジャンルを確立し始めて「MCもの」の一部として統合されていった。

 なんとなく言いたいことが分かってきたと思いますが、「催眠」も「洗脳」どちらも「MCもの」なのですが、それぞれが最初に生まれた作品、ジャンルが「催眠もの」「洗脳もの」だったため、現代においてもその言葉は残っている。それらは統合されたりされなかったり、曖昧なまま「MCもの」として、扱われていて「催眠」と「洗脳」という言葉だけが今も根強く焼き付いている。そう思うんです。

 だから、「MC(マインドコントロール)」という広い意味を持つ言葉が浸透していない今、日本のホモMC業界において、あくまでも「人の心を操る」ジャンルは、「催眠もの」「洗脳もの」として捉えられている、というのが僕の認識です。

 故に、僕としてはできたら「MC」とタグ付けできればスマートなんですが、より浸透しているであろう「催眠」「洗脳」という言葉をタグとして使って、より広い層にリーチするようにしているわけです。

 ……と、自分でも説明できている気がしていないんですが、僕は催眠と洗脳という言葉をそんなニュアンスで捉えています。(うまく言語化できずに、へたっぴでごめんなさい)

 ともかく僕が肌で感じている言葉の定義としての結論は、まず「催眠」や「洗脳」という言葉は曖昧で、単体で使うとそれぞれの意味合いを持っている。しかし、「催眠/洗脳」というように言葉をセットで使うと、それはニアイコール、MC(マインドコントロール)と言う意味合いに近くなる。

 それが、「催眠」「洗脳」のmtosakの中での定義です。

 ね、曖昧でしょ(^_^;)